厄災と文化財を考えるシンポジウム、いわきで開催

はま・なか・あいづ文化連携プロジェクトによるシンポジウム。国内きっての研究者、専門家、学芸員たちが一堂に会し「厄災と文化財」について討議します。

今年も、福島県立博物館が主体となったプロジェクト「はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト」がスタートします。10月、いわき市のいわきアリオス中劇場で、震災・原発事故と文化財について広く考えるシンポジウムが開催されることになりました。建築学、民俗学、現代美術などの専門家や研究者、博物館や美術館の学芸員らが多数集まり、専門領域で完結しがちなテーマを活性化し、広く「厄災と文化財」について討議します。ぜひお集まり下さい。

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平成29年度文化庁美術館・歴史博物館支援事業 はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト2017
福島交流・発信プログラム 震災・大事故と文化財を考えるプロジェクト
シンポジウム 厄災の記憶 その表象可能性
Symposium Memory and representation of catastrophe — the potentiality and responsibility

【開催趣旨】
東日本大震災、それに続く東京電力福島第一原子力発電所事故は様々な領域、分野にこれまでにない対応を迫った。文化財〈モノ〉もその一つである。従来、中長期的なプロセスを経て保管されていた考古資料・民俗資料といった文化財〈モノ〉が、緊急措置的に原発事故による避難指示区域から搬出され、一時的とされる収蔵場所に移動、収蔵された。文化財レスキューと呼ばれるこうした活動は一定の成果を上げ、帰還政策と合わせ文化財は元の地域へ戻される準備が進んでいる。

が、未だ帰還困難区域を抱える市町村では文化財の帰還は果たされていない。そして、震災の記憶を刻んだ多様なモノが震災遺産として現在も活発に収集されている。こうしたモノたちは、記憶の器となり得るのか、将来何を語るのか、文化財となるのだろうか。本事業は、こうした福島の文化財が置かれた状況を福島のみの課題とせず、フクシマ後の文化財と文化をめぐる制度、言説を考える場としたい。

文化財に関わる学芸員・研究者、各地の災害の記憶を継承するミュージアムの学芸員・研究者・アーティストらが一堂に会し、互いの専門領域からフクシマを語ることで、ともすれば専門領域で完結しがちなテーマを活性化し、震災から6年を経過した福島と文化財をめぐる言説の記録とする。シンポジウムは藤井光が撮影・編集し、美術作品としての強度を持った映像作品として2011年以降の文化・文化財をとりまく事象を記録したアーカイブとなることも企図する。

【開催概要】
日時:10月5日(木)15:00〜18:00
会場:いわき芸術文化交流館アリオス 中劇場
参加費:無料
申込:不要
主催:はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト実行委員会
協力:「寄留者たち」実行委員会、カディスト美術財団
企画・撮影:藤井光

【登壇者】
五十嵐太郎(東北大学大学院教授/建築学)
市田真理(第五福竜丸展示館学芸員)
内山大介(福島県立博物館学芸員)
香川檀(武蔵大学教授/表象文化論・近現代美術史)
加藤幸治(東北学院大学教授/民俗学)
蔵屋美香(東京国立近代美術館企画課長)
五野井郁夫(高千穂大学教授/政治学・国際関係論)
小林めぐみ(福島県立博物館学芸員)
高橋佳代(広島平和記念資料館学芸員)
藤井光(美術家・映画監督)
本間宏(福島県文化財センター白河館まほろん学芸課長)
吉野高光(双葉町教育委員会生涯学習係長、元双葉町歴史民俗資料館学芸員)

【はま・なか・あいづ文化連携プロジェクトとは】
福島県立博物館が福島県内の大学、文化施設、NPO等との連携により2012年から実施しているアートプロジェクト。はま(福島県の太平洋側)、なか(東北新幹線、東北自動車道が貫く福島県の中央部)、あいづ(新潟県に隣接する福島県の山間部)で展開する活動を通して、福島の文化・歴史・自然の豊かさを再発見すること、福島が抱える課題を共有し共に考える場を生み出すことを目的としています。2017年度は、7つのプロジェクトを実施。
詳しくはこちら → hamanakaaizu.jp

【お問合せ】
はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト実行委員会事務局
〒965-0807 福島県会津若松市城東町1-25(福島県立博物館内)
tel:0242-28-6000(福島県立博物館代表)*毎週月曜日、祝日の翌日は休業。
fax:0242-28-5986(福島県立博物館内)
はま・なか・あいづ文化連携プロジェクトHPのお問合せフォームも御利用ください。