INTERVIEW

INTERVIEW

小林 めぐみ | 福島県立博物館 主任学芸員

場をつくるという、博物館の新たな役割

福島藝術計画×ASTTでは、この数年、会津若松市にある福島県立博物館との協働を進めてきました。今年度、柳津町で企画された「福島こども藝術計画 私の好きな柳津」は、福島県立博物館が中心になって企画されたものです。しかしなぜ「博物館」が地域のなかで「アートプロジェクト」を行ってきたのでしょうか。学芸員の小林めぐみさんに話を伺ってみると、震災・原発事故後の博物館の役割の変化が見えてきました。

取材/構成:小松理虔(ヘキレキ舎)

 

-今年は、県立博物館(以下、県博)が中心になって、柳津町の斎藤清美術館で福島こども藝術計画が開催されますが、企画の経緯や狙いなどについて教えて下さい。

小林:福島藝術計画×ASTTでは、これまでずっと「学校連携ワークショップ」という企画を進めてきました。県立美術館が中心になって、福島県内の小中学校などに作家や芸術家を派遣して、そこで授業の一貫として作品を作るというものです。その事業に博物館も参画することになり、「福島こども藝術計画」というフレームの中で、福島県立博物館と福島県立美術館がワークショップの事業を行うことになりました。福島県立博物館担当の事業では柳津町との連携となったのですが、意識したのが、美術館のワークショッップとの差別化でした。

美術館は、同じプログラムを県内の学校にお持ちして、それぞれの会場でやっていくという形ですが、博物館は、パートナーを決めて一つの地域に密着し、その土地の歴史や文化を知りながら制作を進めるという形を考えました。様々な学校に機会を与えようという美術館、その土地だからこそできることをしようという博物館、そんなふうに差別化することで、学校にとっても選択肢が増えると考えたんです。

もう一つ意識したのは、ワークショップに関わる人材を育てる企画でありたいということです。美術館、博物館の学芸員だけでなく、学校の先生や連携のパートナーとなる会場館、コーディネーターを担ってくれる地域のアーティストにプログラムを運営する側に入ってもらって、今後もワークショップを担える人を育てていきたいと考えていました。そこでパートナーとして浮上したのが柳津町だったんです。

 

いつも気さくにインタビューや取材に応じてくれる小林学芸員。

 

-美術館が横に展開し、博物館は縦に展開していく、そんなイメージでしょうか。そのパートナーが柳津町になったのは、どういう理由だったんですか?

小林:柳津には、やないづ町立斎藤清美術館があります。この美術館は、斎藤清という作家の作品を展示する美術館として20年やってきましたが、町内の皆さんの利用が少なく、来場者の多くは観光客という状況が続いてきました。それで、一昨年から運営方針を変えて、町立の美術館として地域に開かれた美術館を目指そうということになったんです。そこにタイミングよくワークショップの企画が立ち上がり、柳津がいいと。

企画にあたっては、虚空蔵さまであったり、丘のある風景であったり、柳津ならではのものを取り入れていくということになりました。でも、方向性を共有するだけで、一方的にどちらかが何かを任されるというのではなく、お互いにとってプラスになるような関係づくりを意識してきました。

鍵を握っているのが、現地で企画に関わってくれている学芸補助員の幣島正彦さんです。幣島さんはこれまで、町の方との関わり、公民館との関係づくりだけでなく、作家さんでもあるので柳津町での滞在制作なども行なっていました。作家だからこそ、作家の気持ちを汲み取りながら企画に関わってくれて、この1年でメキメキ成長してくれました。地域に入り、柳津を吸収し、色々なものを私たちに教えてくれています。彼のような人材がいなければ、一つの地域に密着するということもできなかったと思います。

 

やないづ町立斎藤清美術館の幣島さん(写真/中)。小林さんの期待する人材の1人だ。

 

-小林さんご自身も、博物館と町立美術館をつなぐパイプとして動かれていると思いますが、博物館の学芸員というと、博物館内で研究したり、各地の文化財の保全に努めたりというイメージがあります。小林さんはむしろコーディネーター、コミュニケーターとして、むしろ博物館の外側に目線がいっているようにも感じます。博物館の学芸員の役割というものについて、どのように考えていらっしゃいますか?

小林:そうですね、役割の変化というのは、この10年くらい感じていることでもあります。県博に入って今年で21年になりますが、最初に来た頃は、やっぱり学芸員は博物館のなかで仕事をするものだと思っていました。なぜ外を目指すようになったかというと、私がここに来て10年目くらいでしょうか、博物館の入館者数が減ったことがきっかけです。

そこで感じたのは、地域の映画館や本屋さんが減っていく動きと、博物館の入館者数が減っていく動きは、底でつながっているのではないかということでした。当時は、映画にせよ、本にせよ文化財にせよ、それがある場所に直接足を運んで本物に触れるという選択肢がありました。個人のお店には、店主の方のセンスや感覚があふれていて、多様な選択肢があったわけです。現在は、映画は大きなシネコンになり、書店もまた大規模チェーンやネット通販になって、画一的なものを求めるようになっています。

そこで思ったのは、待っていてもお客さんは来ないということです。税金で運営されているわけですから、市民に使ってもらわないと意味がありません。外に出て、地域の皆さんの声をちゃんと聞くことが必要だと考えたんです。

 

普段は学芸員の集う研究室で、書類や本に囲まれて仕事をされているが、、、、。
各地で行われるアートイベントやトークなどにも積極的に参加されている。(ART BRIDGE INSTITUTEより)

 

—10年も前からの動きだったんですね。外に出ていったことで、小林さん自身が得られたものは、どのようなことでしたか?

小林:地域に出てみると、感じたことがいくつもあって、ありがたいことに博物館というもののフラットなイメージがまだ強く残っていたということです。2010年から3年間開催された「漆の芸術祭」というものがあります。会津には、漆に関わる人たちのヒエラルキーが強くあって、職人と商店の立場が違っていました。当時は、作り手の職人さんが名前を出して外に出ていくなんて、かなり珍しかったんです。

表に出るのは商店の方で、むしろ職人は裏方、下請けのような存在でした。ところが、漆の芸術祭を開催するということになると、このヒエラルキーがいい意味で崩れて、どちらの人たちも一緒に企画に関わってくれたんです。博物館のフラットさ、属性のなさ、このベースがあったからこそ、考え方の違う人たちが一緒に対話したり企画に関わってくれるのではないかと感じました。

-なるほど。博物館の持つフラットさ、いい意味で「なんでもあり」な感じというか。そのフラットさは、原発事故以降、より強く求められていることのように感じます。原発事故というものを受けての役割というのは、どのように考えていますか?

小林:アジール性というか、博物館には多様な人たちが駆け込める余白があると感じるんです。博物館の、一度現在を離れて、遠い過去を経由するような感覚が、二分化した議論を超えていくヒントを与えてくれるかもしれません。様々な立場を超えて対話できる場所としての博物館というものを考えるようになりました。

その意味で言うと、過去の遺物をそのまま展示しても意味はなくて、それらを通じて今を考えることができるようにしなければいけません。私が入館した当時は、「こういう古いものがありました」と伝えるだけで、過去は過去でしかなかった。そうではなく、昔はこれがあった。そしてそこから今の問題を考えることができる。そんな視点を博物館は提供できるはずです。

もちろん、それができるのは、博物館だけでなく、美術館も図書館もそうだと思います。過去の遺物を紹介するだけでなく、それを通じて今を見る目を養う。世の中がどんどん混乱して、排他的になっていく現代だからこそ、温故知新という言葉があるように、過去を通じて今を考えていくような回路が必要なんだと思います。

博物館本来の役割を逸脱しているのは理解しています。でも、震災があったからこそ新しい役割を意識することができました。そして、そこに新しい博物館の可能性があるのならば、自覚的にやるべきだと思っています。これから進めていきたいのは場を作るということです。緩やかに地域に開かれ、多様な人たちが集うことができる場を、博物館が作る。博物館にしかできない場づくりというものが、きっとあると思っています。

 

 

プロフィール 小林めぐみ
福島県立博物館主任学芸員。1996年より福島県立博物館に勤務。専門は美術工芸。
2010〜2012年、会津の文化資源である「漆」をテーマとした「会津・漆の芸術祭」を企画・運営。
震災、原発事故後は、文化芸術による福島の復興と再生を目的とするアートプロジェクトに携わる。
2011年〜いいたてミュージアム(いいたてまでいの会)、
2012年〜はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト(はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト実行委員会)、
2012年〜Art Support Tohoku Tokyo ×福島藝術計画(東京都/福島県)など。

INFO

アートによる新生ふくしま交流事業として南相馬市で開催されたアートプロジェクト「南相馬ジョッキーズ」の成果展が、南相馬市博物館で開催されることになりました。南相馬ジョッキーズは、今年6月に南相馬市で開催される全国植樹祭に向けて、南相馬とアートをコラボレーションさせたプロジェクトの一つです。

クリエイティブユニット、フライデースクリーンが、南相馬の子どもたちと一緒に、地元の伝統的神事「相馬野馬追」をテーマに騎馬武者をつくるワークショップを開催しました。ワークショップには、南相馬市のおよそ40人の子どもたちが参加。「自分がなってみたい動物」をテーマに旗をデザインし、カラフルな旗をつけた騎馬武者が完成しました。

子どもたちが作った騎馬武者は、南相馬を駆け巡る動画となり、インターネットで配信されます。また、この作品と動画は「全国植樹祭」の会場でも展示される予定です。今回の成果展では、この作品は南相馬市博物館のエントランスホールに展示されます。ぜひこの機会に、作品と動画をご覧下さい。

 

アートによる新生ふくしま交流事業・アートで広げるみんなの元気プロジェクト
南相馬ジョッキーズ展

会期:2018年3月7日(水)〜3月18日(日)
会場:南相馬市博物館 エントランスホール
アーティスト:フライデースクリーン
料金:観覧無料
開館時間:午前9時〜午後4時45分まで
休館日:毎週月曜日
問い合わせ:南相馬市博物館(南相馬市原町区区牛来字出口194) 0244-23-6421
NPO法人ワンダーグラウンド(いわき市平字白銀町2−10TATAKIAGE BASE201)090-5849-5347
主催:福島県、NPO法人ワンダーグラウンド

 

EVENTSINFO

福島こども藝術計画(アートで広げる子どもの未来プロジェクト)では、主に柳津町の小学生を対象として、2017年11月に3回、2018年1月に2回のワークショップを行いました。テーマは「わたしの好きな柳津」。第1回では、柳津町を通る只見線にみんなで乗って車窓から柳津町を観察しました。その後は、柳津駅から斎藤清美術館まで歩きながら、こどもたちのオススメ柳津スポットに講師のアミイゴさんをガイド。にぎやかな「わたしの好きな柳津」探しでした。

第2~第5回は、斎藤清美術館のアートテラスで「わたしの好きな柳津」を描きました。こどもたちがアミイゴさんとの時間の中でのびのびと描いたそれぞれの作品は、どれもエネルギーに満ちています。それらをご紹介する成果展を、ワークショップ会場だった斎藤清美術館アートテラスで行います。ぜひご覧ください。

 

福島藝術計画 × Art Support Tohoku-Tokyo2017
福島こども藝術計画(アートで広げる子どもの未来プロジェクト)

小池アミイゴの誰でも絵が描けるワークショップ成果展 わたしの好きな柳津

 

会期:2018年2月23日(金)~3月11日(日)
休館日:2月26日(月)、3月5日(月)
観覧時間:9:00~17:00(入館は16:30)
料金:観覧無料
会場:斎藤清美術館アートテラス(福島県河沼郡柳津町大字柳津字下平乙187)

講師:小池アミイゴ
群馬県生まれ。会津若松市出身の長澤節主催のセツモードセミナーで絵と生き方を学ぶ。フリーのイラストレーターとして1988年から活動スタート。
書籍や雑誌、広告等の仕事に加え、クラムボンのアートワークなど音楽家との仕事多数。2000年以降は大阪や福岡や沖縄を始め日本各地を巡り、地方発信のムーブメントをサポート。より小さな場所で唄を手渡すようなLIVEイベントや絵のワークショップを重ねる。

主催:福島県(文化振興課)、東京都、アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)
特定非営利活動法人Wunder ground
共催:斎藤清美術館
協力:柳津町中央公民館

福島藝術計画 × Art Support Tohoku-Tokyo
福島藝術計画×Art Support Tohoku-Tokyo(東京都による芸術文化を活用した被災地支援事業)は、福島県、東京都、アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)の三者が共催し、地域の団体と協働してアートプログラムを実施する事業です。文化芸術に触れる機会や地域コミュニティの交流の場をつくり、文化芸術による地域活力の創出と心のケアという視点から復旧・復興を支援します。

■事業のお問い合わせ
福島藝術計画×Art Support Tohoku-Tokyo 事務局
tel:090-2997-1849
e-mail:tas.fukushima@gmail.com

■会場のお問合せ
斎藤清美術館
tel:0241-42-3630
https://www.town.yanaizu.fukushima.jp/bijutsu/

 

INTERVIEW

INTERVIEW

幣島 正彦さん(画家/やないづ町立斎藤清美術館学芸補助員)

アートプロジェクトの「目的」と「結末」

福島藝術計画×ASTTが今年、柳津町で繰り広げてきた「福島こども芸術計画」。イラストレーターの小池アミイゴさんを講師に迎え、「わたしの好きな柳津」と題して、地域の子供たちと美術作品を制作するワークショップを行ってきました。企画に関わったスタッフの一人が、同美術館で学芸補助の担当島正彦さん。一昨年、柳津町の隣にある三島町に移住し、美術館の学芸補助として様々な企画に関わっています。画家としても活動する島さんに、この企画や中山間地域での文化事業はどのように映っているのでしょうか。お話を伺いました。

小池アミイゴさんを講師に迎えたワークショップもいよいよ成果展です。改めてワークショップ全体を振り返って頂きつつ、島さんの得た収穫などがあれば教えてください。

:この企画は、斎藤清美術館からアミイゴさんにお願いをして企画されたというわけではなく、もともとは福島県立博物館から「子供たちを対象にしたワークショップを開催したい」という相談があって、そこから始まった企画です。ただ、子どもを対象にした企画ということ以外に特に縛りはなく、とても自由の利く企画だったので、まずはとにかくやってみようということで始まりました。事前に目的や成果などを明確に決めなかったことで、新鮮な気づきが多く、おもしろい企画になったと思います。

今まで美術館で行われた子ども向けワークショップは、全てではないですが講師と参加者の関係性の中で教える/教えられるという立場が明確なものが多い印象でした。一方、アミイゴさんのワークショップはその立場が崩れていて、子どもたちよりもむしろ大人が戸惑っているというのが実際に参加している立場からみて面白かったですね。ワークショップ中、大人たちは良かれと思って「こういう風に描いたら?」と誘導したり、「こんな感じで描こうよ」などと介入したりしてしまうんですが、アミイゴさんが「そういうのはやめて下さい」と、大人の介入を止めてしまうんです。

それから、アミイゴさんは子どもたちに対してはとにかく褒めていました。これはどういう意図があるの? なんて聞くこともせず、とにかく、その色、形がいいね、かっこいいねかわいいねなど終始褒めることをやめませんでした。それを見ている大人たちのなかには、アミイゴさんのやり方に戸惑っている人もいたと思いますが、それも含めて価値の転倒が起こった現場の雰囲気になっているというか。介入を止められて、最初は戸惑っていた大人たちも子どもたちと一緒になって絵を描いてたりして、いろいろなものがごちゃまぜになって展開してい、立場がフラットになっていくところがとても印象的でした。

普段は学芸補助員として働く幣島さん。画家でもいらっしゃる。

地方での芸術のワークショップというと、なかなか人が集まらないと想像してしまうのですが、今回ワークショップにはかなりの数の子どもが参加したと伺っています。参加していた子供たちはどうやって集められたんですか?

幣島:子供たちは、柳津の公民館に集まってくる、いわゆる学童の子たちが中心になっています。実は、アミイゴさんの話がある前から、斎藤清美術館をいかに地域に開かれた美術館にしていくかという模索が始まりまして、まず地元子どもたちがよく利用する公民館とのつながりを作ろうということで、昨年から美術館と公民館との連携が始まり、ゆるやかに関係性を築きあげていく中でアミイゴさんの企画が持ち上がったというかたちです。

斎藤清美術館というのは、その名の通り、画家の斎藤清個人の名前を冠する美術館ですので、当然、斎藤清の作品をメインに展示やイベントの企画をしてきました。しかし、数年前から、客足の伸び悩みや、町立の美術館の役割などを考慮して、もっと地域に開かれた美術館にしていく方向で運営することになり、様々な取り組みを進めてきました。

そういう方向転換の中で私も採用されまして、学芸補助という立場で関わらせて頂いていますが、仕事はいろいろとやらせていただいています。小さな美術館ですし、展示だけでなく各種イベントの企画、地域の人との連絡業務などもやらせていただいています大学で絵を学んでいたこともあって、美術館内のスペースをしばらくお借りして制作させて頂いたこともありました

学芸補助の仕事は多岐にわたる。試行錯誤の連続だ。

都市部では美術やアートのイベントも盛んですが、柳津のような中山間地域だと人口も少なく、文化事業の立案や企画にあたって苦労が多いのではないですか?

幣島:そうですね、柳津に来て1年半になりますが、やはりいろいろネガティブな発見も多かったです。そもそも、ここに来る前は大学院で油絵を専攻していて、地域の皆さんとはもちろん、他人と企画を作るという経験がほとんどありませんでした。これが初めての仕事ですし。また、私の移住と、斎藤清美術館が地域に開かれた美術館を模索し始めた時期と重なるので、美術館も私も両方とも試行錯誤というような感じで、戸惑うことも正直多くありました。

例えば、何かイベントをやるとして、何を評価にすべきか、何をゴールにするかということが決まらないままイベントが行われたり、既存の観光事業と同じように「何人お客さんが来たか」ということだけが評価の対象になったり、何をもって事業を評価するのか、地元に何を残したいのかということについて認識をすり合わせることに困難がありました。

お客を呼ぶために、作品や地域とじっくりと向き合うということよりも、観覧する人にインパクトを与える、見た目にもわかりやすいものが用いられたりします。昨年10月には斎藤清美術館の開館20周年の関連企画が多くあったのですが、やはりインパクト重視の企画という面が否めず、お客さんには多く来て頂けて嬉しく思う反面、個人的には、話題性があったり、わかりやすいものでないと人は集まらないのかなと少し寂しく思う面もあります。

地域における芸術、文化事業の問題点を率直に語って頂きました。

確かに、島さんがいうように、多くの地方でいわゆる「地域アート」がもてはやされ、社会課題の解決のため、様々な文化事業が行われていますが、達成されるべき成果や目的が初めから設定されているものが多いですね。

幣島:文化事業や芸術、何が成果になり、どのような結果が生まれるか分からないということに魅力があり、可能性もあるのだと思いますが、自治体の事業となると、やはり得られるべき成果や目的が事前に決まっていないといけませんから。そのあたりの矛盾が絶えず付きまとうことになります。

初めから何かの結末を想定して、それに沿うように運営していくのではなくて、結果として何かが生まれる、ということもひとつの芸術のかたちなのだと思います。ところが、現状は、結果的にもたらされるものが初めから企画の段階でこうあるべきと書かれてしまっていて、手段と目的が転倒しているんじゃないかと感じる企画も少なくありません。準備期間やリサーチの期間も満足にないものもあります。だからこそわかりやすくなったり、インパクト重視のものになってしまうのだとは思いますが。

福島に来てから、やはり地域のアートプロジェクトが多盛んだなという印象がありますが、個人的には懐疑的になってしまうところもあって。芸術、最終的な帰結がどうなるか分からないものだと思いますし、想定していたものとは別に物事が進んで、違うベクトルから何かがもたらされたり、継承とは違う形で散布されて何かが受け継がれるということもあると思います。もちろん、時には言葉に偏重して考えることも重要だと思いますが、先に何かを狙いすぎては、偶然性や余白のような遊びの部分小さくなっていくような気がしますしかし、そういった間隙にこそ芸術があるんじゃないかと考えています。

地域に開かれた美術館になれるか。真価が問われる斎藤清美術館。

よくわかります。自治体が運営するような施設の企画だからこそ、最初からある程度の方向性が決まっていないと予算も執行できないでしょうし、そこからズレることが悪とされてしまう。でも芸術ってそもそもそういう思惑を外れていくところに醍醐味があるものですよね。

幣島:その意味でいうと、今回印象的だったのが、アミイゴさんが「子供たちが絵を描かなくても幸せならそれでいいじゃないの?話をしていたことですね。全く美術に偏向せず、いくらでもそのバランスが変わっていけるような感じがとても良かったんです。大事な視点を改めて確認することができました。

そこで得たものを、いかにこの場所にまた展開していくのか。初めから何かの答えや目的を明確に意識するというだけではなく、試行錯誤を繰り返しながら、斎藤清美術館の役割や今後の展開を考えていきたいと思います。成果展にも、ぜひみなさんお越しください。

 

小池アミイゴの誰でも絵が描けるワークショップ成果展 わたしのすきな柳津

 

プロフィール 幣島正彦(へいじま・まさひこ)
1991年大分県生まれ。2016年筑波大学大学院 博士前期課程 人間総合科学研究科 芸術専攻 修了。
2016年6月より やないづ町立斎藤清美術館 で臨時職員として勤務。

INTERVIEW

INTERVIEW

小池アミイゴ

大人は子どもに自由を与えられない

福島藝術計画×ASTTが今年、柳津町で繰り広げてきた「福島こども芸術計画」。会津地方の柳津町で「わたしの好きな柳津」と題して、地域の子供たちと美術作品を制作するワークショップを行ってきました。講師として関わって頂いたのが、画家の小池アミイゴさん。そのアミイゴさんに、ワークショップの模様や、子供たちの創造性について話を伺いました。

ここ数年、子供たちとのワークショップなど、様々なプログラムを企画して来たと思いますが、柳津の子供たちはどうでしたか? ワークショップの雰囲気や、子供たちとの交流を通じて得られた経験などを教えてください。

アミイゴ柳津の子供たちには色々なことを教えられました。完成まで何度かワークショップを繰り返して来ましたけど、ぼくがやってることはアートじゃないぞ、デスアートっていうかアンチアートっていうか、とにかくアートじゃないなって思ってて(笑)、すごく大変だったけれども、想像をはるかに超えるような瞬間瞬間の美しさがあって、子供たちから色々なものが飛び出してきました。とても楽しかったです。

ワークショップの初回は町歩きでした。ぼく自身、柳津について何もわからない状態で来るので、まずはぼくが子供たちから色々なものを教えてもらうというコンセプトにしました。「只見線を素材として使って欲しい」なんて依頼が最初にあったんだけど、大人たちの思惑で何かをやらされるようなプログラムにはしたくなかったし、通る道も、見るものも、すべて子供たちに考えてもらいました。

やっぱり「東京から素敵なものが降ってくる」みたいな企画なんて要らないし、素敵なのはお前たちだろうって感じでした。彼らはみんな子供だけれど、生まれてからもう10年近くここに住んで、震災後の大変な社会に生きてきて、ぼくたちのほうが学ばないといけないって思ってますよ。

実際に彼らは本当に面白くて。最初は「仲良くなんてなりたくねえ」って雰囲気なんだけど、虚空蔵尊に行った時に、子供たちがお寺の境内から「ヤッホー」って叫んでね。でもそのヤッホーが下手でさ、「やまびこはこうやるんだ」って、ぼくも「ヤッホー」って叫んだら寺の中からお坊さんが出てきて「大人まで一緒になって何やってるんだ!」って怒られて。最初はちょっと雰囲気が良くなかったけど、それで団結しましたね(笑)。

成果展準備中のアミイゴさんにお話を伺いました。

とてもいいエピソードですね。柳津の子供たちの雰囲気が伝わってきます。アミイゴさんは全国各地で同様の子供向けのワークショップの経験があるかと思いますが、子供たちとの共同作業は独特の難しさがあるのではないですか?

アミイゴそうだね、都市部でやると、子供たちがやりたいってことよりも、そういうワークショップに連れてきたってことをSNSで投稿したいだけの親も多くて、子供の方なんて見てないですよ。インスタ映えしたいだけじゃんって感じで。子供にかわいい絵を描かせてそれをシェアする。そんな場面に遭遇することが多いです。

震災後の熊本でやらせてもらったことがありました。親御さんたちが震災復興のバザーを開いていて、その脇で絵を描くって企画だったんだけど、子供たちは、親が頑張ろうとしているのに、おれたちはこんな楽しいことしていいのかって思っていて、ぼくに挑んでくるんですよ。子供は背負ってしまってる。気仙沼でもそうでした。楽しそうに絵を描いてたのに、最後になって一人の子供がすごい険しい顔して、真っ黒の絵の具で「復興するぞ」って書いちゃう。よく考えると、それらはみんな大人が喜ぶからなんですね。

東京の天王洲って街でやった時は、みんなとてもおしゃれで頭も良さそうなんだけど、なかなか描けない。遠慮してるんだね。それで「無理して描かなくていいぞ」って、時間をかけてコミュニケーションしていくと、少しずつ描き始めて。彼らは小さい時からものすごくいいものを与えられている子たちだから、描き始めるとものすごいものを描きますよ。ダントツで創造性あるのに遠慮しちゃう。それも子供たちの姿です。

震災以降、子供たちが遠慮するようになってる気がします。おそらく大人たちがいろんな部分で自分を出すのをためらっているのかもしれない。あれを言っちゃいけない、これを言っちゃいけないってね。でも、子供たちって別に政治的なことを言うわけじゃないし、言葉で言えないようなものを絵で出して欲しい。そして、そこで子供たちが描いたものを通じて大人が会話できるようになったり、子供への向き合い方が変わってくる。絵のワークショップをやるのは、半分以上は大人のためかもしれないね。

雪の降りしきる柳津。その雪が光を反射し、美術館の室内に光をもたらしている。

柳津の子供たちも一筋縄ではいかなかったのでは?

アミイゴ:いやあもう柳津も大変でした。学童クラブが中心になっているので、コミュニティがまとまって美術館にくるわけです。そこにはすでにルールがあるんですね、子供たちなりの。体を使って他の子供の邪魔をする子とか、ヤンキーっぽさをあえて出してる女の子とか、すでに子供たちのキャラ設定があって、それを解きほぐしていくのはとても大変でした。そのために意識したのは、絵とかどうこうではなく、とにかく会話して、いいね、かっこいいねって、自分の感動をそのままの言葉で伝えるようにしたことです。

ちょっと乱暴な男の子がいて、他の子が絵を描いているところにガーッと線を引いちゃったりしてね、それで学童のスタッフの人なんかは「邪魔しちゃダメでしょ?」って介入してしまうんだけど、そこの間にぼくが入って大人の方に「あとはぼくに任せてください」って大人を引き離しちゃいます。もしかしたら、その男の子にとっては命をかけた線かもしれない。だから「お前の線はワイルドでいいな、最高だな」って一旦引き受けて、「そんなに描きたいんならあそこの白いところに描いていいぞ」って誘導してあげる。そしてすぐに邪魔された子のところに行って、「次はおれが守ってやるから好きに描いていいから」とフォローしてちゃんと話す。するとね、子供たちも自分たちで考えて行動を変えていくようになるんです。

なるほど、先ほどのエピソードと同じように、子供たちの方が何かを演じていたりする。すると本当に描きたいものを描くんじゃなくて、大人が求めるような子供らしい絵を再現してしまうという感じになるのでしょうね。

アミイゴ子供たちと何かを作るという時、大人たちは「子供らしさ」を先回りして考えがちです。赤とかピンクとかそういう色が子供らしくてかわいいとか思っちゃう。けれど、大人たちが考える色じゃなくて全然いいんですよ。子供たちと「犬のうんこ色」なんて言ったりしてさ。そんな茶色だって綺麗で、誰かがそこにバーっと描き足してぐちゃぐちゃになっちゃうけど、その瞬間瞬間はとても綺麗で、いい色だったり、いい線がいっぱいある。それを発見するのが大人の役割なんじゃないでしょうか。

二日目のワークショップには、学童の大人たちの関わりかたが変わっていました。みなさん「これはいいわね」なんて言ってて。やる前は、ぼくのことをきっと危ないおじさんだと思って、みんな離れていくんじゃないかと思っていたんだけどね。子供たちに対するスタッフの関わりが変わった。それがいちばんの財産かもしれないね。

ぼくだってね、なにかのメソッドがあるわけじゃない。でも、やっぱり自分の想像を超えたものを見たいと思っていて。人智を超えたもの、それを子供たちが作っちゃう、そういう瞬間が見たいんです。大人が先回りした価値観で子供たちを縛っちゃうのはとてもつまらない。参加しただけじゃ意味がないと思っています。

子どもたちの一瞬一瞬の美しさが閉じ込められた作品たち。

アミイゴさんの話を伺っていると、徹底して「価値の転倒」や「新しいコミュニティの可視化」に徹していて、つまりこれまでの価値をひっくり返すようなことを徹底してやっているように見えます。もちろん子供たちだけでそれをすることはできないから、大人の関わりというものが鍵になりますね。

アミイゴ:よく、絵の具に手をぺったんして、手型でアートみたいなプロジェクトがあるけれど、あれもまた大人がやらせるものですよね。子供たちにとっては、いきなり手にペンキをつけるのって多分気持ち悪いことです。指や手に絵の具をつけて、そして少しずつ絵の具に触れ合って、そのうち自分で発見してペタってやるのが面白いんだと思います。失敗しながらトライして、絵の具と体が気持ちいいって思える時にやっていけばいい。

子供っていっぺんにババっと描いているように見えるんだけれど、実は周囲をよく見ていて、余白を見ながら描いてる。つまり構図を考えて作っているってことなんです。だからやっぱり大人が先回りしちゃいけない。子供たちは絵の中でちゃんとコミュニケーションしてますから。親がそれを発見してあげる。

だから大人ができることは、一瞬のなかの子供の輝きに感動してあげて、それをシンプルな言葉で伝えて、美しさを発見することだと思います。それができたら子供たちはどこまでも行きますよ。こんな体験を、人生で1回経験できればいいかも知れないなって、そういう気持ちで今回も関わらせて頂きました。

大人と子どもたちの心の関わりについて話して下さったアミイゴさん。

子供たちが輝く瞬間を見逃さない。その意味では、今回の作品は子供たちの作品とも言えるし、大人たちも含めたみんなの関わりの結末でもありますね。初めから結末を決めてそこに寄せていくのではなく、本当にハプニングの結末というか。それを作家として受け入れるのには勇気が要ることだと思います。

アミイゴ:そうかもしれないね。大事なのは、別に作品なんて残らなくていいし、絵だって本当に描きたくないなら描かなくていいってことだと思うんです。子供たちが幸せなら別にいいじゃんって。

ワークショップも3回目、4回目になると、子供たちの間にも関係性が生まれて、女の子たちもぼくに「キモい」とか「私たちは描きたくない」なんて言ってくるから、いいぞお前らは描かなくていいよって返したんです。そしたら、女の子たちはパレットの上で絵の具を作ることに楽しみを感じたみたいで、延々と絵の具を作ってる。それもその子たちの輝きなんですよね。

展示されるのは、そういう一瞬一瞬の輝きの結果でしかない。もちろん大人たちにも思惑はあります。今回も「柳津に雪を降らそう」とか言っちゃってね、狙いを作っていたんだけど、大人の意図と子供たちのクリエイティビティが重なる瞬間が来る。それがまたいいんだよね。

今回は、ずっと言うことを聞かなかった子が、「ロール紙の芯の先に筆をつけたい」って言うから、それを作って最後は雪を降らせました。その時に痛感したんだけど、大人たちの仕事は子供に自由を与えることじゃないって。そうじゃなくて、子供が自ら立ち上がって、ロール紙の芯に筆をつけるような知恵を獲得する現場を作り続けるってことなんだ。

それは、大人たちにとっては分からなさを楽しむってことでもある。ぼくも初めての柳津にやって来て、何が生まれるかなんてまったく分からないわけ。その分からなさが楽しくて、こういう仕事を続けていられるのかも知れませんね。だから、分からなさを排除しないこと。子供たちを信じること。一瞬一瞬を褒めること。それを改めて痛感したワークショップになりました。

 

小池アミイゴの誰でも絵が描けるワークショップ成果展 わたしのすきな柳津

 

プロフィール 小池アミイゴ
群馬県生まれ。会津若松市出身の長澤節主催のセツモードセミナーで絵と生き方を学ぶ。
フリーのイラストレーターとして1988年から活動スタート。書籍や雑誌、広告等の仕事に加え、
クラムボンのアートワークなど音楽家との仕事多数。
2000年以降は大阪や福岡や沖縄を始め日本各地を巡り、地方発信のムーブメントをサポート。
より小さな場所で唄を手渡すようなLIVEイベントや絵のワークショップを重ねる。

EVENTSINFO

今期、福島藝術計画が公式プログラムとして開催してきた「学校連携共同ワークショップ」は、美術作家を先生として招き、各学校で子どもたちを対象としたワークショップを開催するプログラムです。作家が学校に出向いて子どもたちと交流しながら、いっしょに創作活動を楽しみます。今年度のワークショップは、昨年に引き続き『おとなりアーティスト』と題し、福島県出身のアーティスト2名(工芸家/デコ屋敷本家大黒屋21代当主・橋本彰一 氏、デザイナー/コラージュ作家・佐藤洋美 氏)を招いて、県内12カ所の幼稚園から高校でワークショップを開催しました。参加者総数500名以上。本展覧会では、ワークショップで作られた作品を展示いたします。子ども達の思いやときめきがギッシリ詰まった素敵な作品をぜひご堪能ください!

 

 

【開催概要】
学校連携共同ワークショップ参加校作品展 in いわき

会期:平成30年2月7日(水)~2月12日(月・祝)
時間:9 : 00~17 : 00(入館は16 : 30まで)※最終日は13 : 00まで
会場:いわき市暮らしの伝承郷 企画展示室(いわき市鹿島町下矢田飯野14-16 TEL : 0246-29-2230)
料金:入場無料

 

EVENTSINFO

アートによる新生ふくしま交流事業「アートで広げるみんなの元気プロジェクト」の新しいプログラムが決定しました。アーティストの君平さんをお招きし、「ミクロの化石からアートへ ~太古の浜通り・南相馬を感じよう~」を開催いたします。

恐竜が生きた時代よりもはるか昔から、海の中で生きつづけているプランクトンである放散虫(ほうさんちゅう)というミクロな生き物たちがいます。色は透明で、たくさんのトゲと、硬い骨を持っていて、その硬い骨は美しい化石になります。放散虫の化石は、はるか昔は海だった浜通りでもたくさん発見されています。ワークショップでは、放散虫を研究している福島県立博物館の竹谷陽二郎博士と、それをモチーフに作品を制作するアーティストの君平さんといっしょに、浜通りの放散虫の化石をスケッチしてアートにチャレンジします。ミクロの化石の魅力から太古の浜通りを感じてみましょう。

【開催概要】

アートによる新生ふくしま交流事業「アートで広げるみんなの元気プロジェクト」
ミクロの化石からアートへ ~太古の浜通り・南相馬を感じよう~

◎講師
君平(Kumpei)(アーティスト)
1974年生まれ。成安造形大学立体造形クラス卒業、2001年筑波大学 大学院修士課程総合造形分野修了。現在、成安造形大学美術領域主任・准教授。「鉄を通して見えてくるもの」をテーマに美術家として活動しています。近年は、溶接機とクレヨンを使った平面作品や、自然物をモチーフにした鉄の彫刻作品に取り組んでいます。

竹谷 陽二郎 (Yojiro Taketani)(福島県立博物館専門員)
1952年生まれ。東北大学理学部地学科卒業、1981年東北大学大学院理学研究科博士課程地学専攻修了。現在、福島県立博物館専門員。専門は地質学・古生物学で、特に中生代の放散虫化石(プランクトン)の分布や分類です。現在は、相馬地域のジュラ紀の地層や化石を対象に調査・研究しています。

◎会場と日時
1、南相馬会場
日 程:平成30年2月18日(日)(10:00~12:00)
会 場:南相馬市博物館(〒975-0051 福島県南相馬市牛来出口194)
申し込み・お問い合わせ
南相馬市博物館
〒975-0051 福島県南相馬市牛来出口194
Tel 0244-23-6421 (問い合わせ時間 9:00~17:00)/Fax 0244-24-6933
Mail hakubutsukan@city.minamisoma.lg.jp
アクセス
・常磐線「原ノ町」駅からタクシーで約10分
・常磐道「南相馬IC」から車で約20分

2、いわき会場
日 程:平成30年3月4日(日)(10:00~12:00)
会 場: いわき市石炭・化石館 ほるる(〒972-8321 いわき市常磐湯本町向田3-1)
申し込み・お問い合わせ
いわき市石炭・化石館 ほるる
〒972-8321 いわき市常磐湯本町向田3-1
TEL:0246-42-3155 FAX:0246-42-3157
URL:http://www.sekitankasekikan.or.jp/

参加費:無 料
対 象:どなたでも参加できます。未就学児の方は保護者同伴でご参加ください。
主 催:福島県|特定非営利活動法人Wunder ground
共 催:南相馬市教育委員会、いわき市石炭・化石館 ほるる
後 援:いわき市
助 成:アートによる新生ふくしま交流事業「アートで広げるみんなの元気プロジェクト」

EVENTSINFO

アートによる新生ふくしま交流事業が始まります。今回開催されるのは、子ども向けのロボットアームをつくるワークショップになります。ロボットアームのキットを組み立て、コマドリアニメーションの手法をつかって動かします。文字を書いたり、将棋をしたり、動物に変身させたり? 自由な発想でロボットの常識を覆そう!

立体アニメーション作家・パンタグラフが制作したロボットアームのキットを組み立て、色や形を自由にアレンジします。ワークショップ後半には、コマ撮りアニメーション手法でロボットアームを自由に動かし、参加者のアイデアを映像化します。ぜひご参加下さい。

ワークショップの紹介ムービー。

【開催概要】

アートによる新生ふくしま交流事業「アートで広げるみんなの元気プロジェクト」
コマ撮りアニメで自由な発想を! ロボットアーム・ワークショップ

会場と日時:
◎いわき会場
日 程:平成30年2月24日(土)(10:00~16:00)
会 場:アートスタジオもりたか屋

◎南相馬会場
日 程:平成30年2月25日(日)(10:00~16:00)
会 場:テクノアカデミー浜(〒975-0036 福島県南相馬市原町区萱浜巣掛場45-112)
(アクセス) ・常磐線「原ノ町」駅からタクシーで約10分 ・常磐道「南相馬IC」から車で約20分

講師:パンタグラフ(アーティスト)
立体造形と立体アニメーション専門のアーティストユニット。コマ撮り手法でのアニメーション制作ではCMや短編アニメーション、ゾートロープなど幅広い分野で活動を展開。作品や書籍、ワークショップを通じて“実物”の存在感 や“動き”の本質を探る。

対象:小学生高学年〜大人まで(保護者の同席も可能です)

行程:
10:00 スタート 自己紹介
10:20 キット配布 内容説明
10:45 工作スタート(塗装含む)
12:00 工作終了 昼休憩
12:45 ワーキングエリアで行うコマ撮りのサンプルを見せながらレクチャー
13:15 どんな動きをするかスケッチ、思案
14:00 コマ撮り開始
15:30 コマ撮り上映
16:00 終了

参加者が用意するもの:
コマ撮りアプリ(無料)がダウンロード可能なスマートフォンやタブレットをお持ちください。
お持ちでない方はお申し込み時にご相談ください。

申し込み・お問い合わせ:特定非営利活動法人Wunder ground(担当:榊・会田)
〒970-8026 いわき市平字白銀町2-10 TATAKIAGE BASE201
TEL:090-5849-5347  E-MAIL: info@wangura.net

主催:福島県 文化振興課|特定非営利活動法人Wunder ground
後援: いわき市

 

INTERVIEW

INTERVIEW

アサダワタル

ラジオ番組でコミュニティの「謎」を記録する

福島藝術計画×ASTTの公式プログラムとして、昨年から、いわき市小名浜にある「下神白団地」での実践が続いています。原発事故によっていわきに避難してきている双葉郡内の方たちが集住する「下神白団地」。今年は、文化活動家・アーティストのアサダワタルさんが入り、ラジオのプロジェクトを通じて、バラバラになってしまったコミュニティを緩やかに繋ぎ直そうと様々なプログラムを走らせています。原発事故特有のコミュニティの分断に、アサダさんはいかに挑もうとしているのでしょうか。

―下神白団地では、団地の完成直後から様々なプロジェクトが行われてきました。今年からアサダさんが団地に入り、「下神白ラジオ」というラジオ番組のプロジェクトが始まっています。どのような企画か概要を教えて頂けますか?

アサダ:下神白団地の住人の方に「音楽と町」というテーマで様々にお話を伺いながら、その模様を録音して、話の内容で登場した思い出の楽曲を入れつつ、ラジオ番組のように再編集して、それをCDに焼き直し、各世帯に配るというプロジェクトです。これまで2枚の本編CDと2枚のリクエスト編CD-Rを完成させることができました。CDを作る時にジャケットなども自作するのですが、その手作業も含めて団地の人たちに関わってもらいながらプロジェクトを進めています。

もともと話があったのは昨年の11月。いわきの会田勝康さんから「下神白団地でコミュニティづくりを一緒に考えて欲しい」と相談を受けて、12月の半ばくらいから少しずつ関わらせてもらうようになりました。最初から企画が固まっていたわけではなくて、地元のデザイナーの高木市之助さんや、リサーチャーの江尻浩二郎さんなど、地域の皆さんとも関わりながら即興的に企画が膨らんできたかたちです。

最初、団地の役員さんたちに協力のお願いをしているとき、ラジオみたいなことができれば集会所に来ない方ともコミュニケーションが取れるんじゃないかと考え、試しにマイクを置いて録音させて頂いたんです。最初の話し合いで3時間くらいおしゃべりしてしまって。で、それを編集し直して、音楽も入れてラジオ番組風にまとめて、皆さんに聞いてもらったら「あんなに自由に喋ったことがこんな風にまとまるなんて」って驚いてくれて、こちらの意図も伝わりすごく喜んでくれました。その時ですね、面白いことができるかもって思ったのは。

今年の春には本格的にCDを作って、お手紙も同封して作ってみようという企画の原型ができあがりました。お手紙のなかには、リクエストを書く欄もあるので、だったらそれを投函するポストも作ったほうがいいねとか、ポストを作るならもともと大工をしていたあのお父さんに相談してみたら? なんて話が進んで。それで私たちも住民の皆さんともつながり始めて、作業が進んできました。

いわき市平の「もりたか屋」でインタビューに応えて頂いたアサダさん。

—団地の皆さん、確かに今現在は大変な避難生活が続いていますが、ラジオを聞いてみると皆さんが懐かしそうに昔の思い出を語り合っていて、とてもいい雰囲気でしたね。

アサダ:最初の第一弾では、登場して頂いた住民の方が、たまたま3人とも常磐ハワイアンセンターの思い出を楽しく語って下さったので、それを特集として番組を組み立てました。CDが完成した時には住民の方にお知らせをして、皆さんに集まってもらい、それを聞いてもらいながら、そのCDに入れる手紙を折る作業や、貼ったり切ったりという作業を手伝ってもらいました。聞きながら、思い出に耽りながら、おしゃべりしながら、手も動かしてもらうというのがよかったみたいですね。

その後で、完成したCDを団地の全世帯にお配りしました。それが今年の6月です。すると、リクエストが返ってきて、そこからリクエスト編の特別版を作ってみたり、リクエストからネタを探して次の構成を考えて、第二弾では大熊町、双葉町、富岡町の三人の住人に出演してもらい、新しい番組を収録することができました。リクエストを出してくれた方を中心にして人選をしたので、皆さん企画の意図も分かっていて下さっていて、とてもいい番組になっていると思います。

プロジェクトで完成したCD。ラジオ下神白。
きめ細やかに印刷物を出してネタ集め。それがコミュニケーションを生む。
団地の敷地内にリクエスト箱を置いて声を集めたアサダさん。
各戸に個別に訪問し、団地の人たちとコミュニケーション。繊細に接触を続けた。

―通常、復興公営団地は、双葉町の団地なら双葉町の人たちが、富岡町の団地なら富岡町の人たちが暮らすというように、震災時に住んでいた自治体のコミュニティが維持されるものです。しかし、下神白団地は複数の自治体にルーツを持つ人たちがごちゃまぜになって暮らしています。被災の状況も異なるため、プロジェクトを進める難しさがあったかと思います。

震災直後、岩手県の大槌町でプロジェクトに関わったことがあります。割と最初から「この枠組みを作るぞ」って決めて取り組んだものだったのですが、やはり最初から枠組みを決めて現場に持っていくことの難しさを強く感じました。結果的に、現在は別の担い手に引き継ぐことができたので、今でこそ良かったと思っていますが、現場に入った頃は本当にしんどかったし、住民にとって必要なのはプロジェクトじゃなくて、無理にこちらに関わってもらっているんじゃないかと悩んだこともありました。

下神白の状況を聞いた時には大槌のことが頭をよぎりました。だからとにかく枠組みのところから一緒に相談して進めようと思っていました。もともと、僕は現場を見てからやれることを考えるというか、即興的にものを進めてきたタイプです。正直なところ、下神白の企画が走り出した頃は半信半疑でした。一番ホッとしたのは、最初に出て頂いた浪江町の三人の方がはっきり喜んでくれて驚かれたことですね。いつも蓋を開けてみないと分からないというか、他県で通用したものを持ち込むのではなくて、その現場の状況を取り入れながら企画を進めるように心がけているつもりです。

もちろん、自分の中に何もなかったわけではありません。表現を持ち込んで、現場のコミュニティ・人々の関係性を編み直していくというとき、ひとつは「音楽と記憶」というものが手立てになると思っていました。その軸は持ちつつ、あとは地元の人たちの状況を取り入れていくということが大事だなと思っていましたし、地元で関わって下さっているメンバー(前述した江尻さんや高木さんなど)が音楽やラジオに詳しかったり、地元の文化や暮らしにも通じているので本当に助けられました。私個人のプロジェクトではなく、チームとして動くことができたことが、皆さんにまずは受け入れてもらえている理由かもしれません。

結局、自分一人でやろうと思っていると、できないことのほうが多くて。もともと僕は「編集という発想が好きで、人との関わりも編集に置き換えることができると思っています。だから常に、誰と誰が組み合わさったらどんな力が出るだろうと、そこに関心があって。ぼくはイラストもデザインも大工仕事もできないので、ずっと誰かと一緒に作るというやり方で表現してきました。それがもう当たり前になっているんです。

アサダさんにとって「編集」とは特別な意味を持つ言葉になっている。

―アサダさんは「編集」というものを軸に活動されていて、現在は東京の小金井市を拠点に全国で活動を続けていらっしゃいます。活動の原動力というか、モチベーションというか、どこから創作意欲を得ているのですか?

よく分からないけれども面白いことをやっているうちにいつしか細やかな世直しになっているということが好きなんです。活動テーマは「表現による謎の世直し」と言っています。「謎」というのがポイントで、何の役に立つかわからないけれども、こんなことしたい、何か面白いことをカタチにしたいってことがあると思うんです。

だから、それをどうしたら実現できるだろうってことに関心があるし、それを誰かがカタチにしたら、別の誰かが必ず反応するっていうか、影響して、何か謎のモチベーション、表現衝動みたいなものが他人に伝染していくんです。おれもやってみようってなっていくし、だから、変なことをし出す人が周りにポツポツ増えていくことがすごく大事だなと思っています。

僕も何か社会的な方向性に反対したり、ある問題にイヤだなって思うことはあります。でも、何かの目的を持ってメッセージを発するということのみではなくて、自律的に、勝手に、各々が面白いことをできる状況・プラットフォームを作ることができたら、みんなが生きやすくなると思うんです。それは自分にとっては小さな革命だと思っていて。そして、それには表現やアートが合うと思っています。やっぱりアートや表現って、よく分からないモチベーションから生まれるものじゃないですか。それをコミュニティのなかでできたらいいなって。それだけはブレずにやってきていると思います。

その時に大事なのは、「この人ってこういう面もあるんだ」っていう気づきだと思います。会社勤めもそうだし、コミュニティの中での固定しがちな立場もそうだけれど、でも本当は、いろんな人がそれぞれいろんなことを考えているのに、それを自由に出せなくなっているように思います。だから、実はあの人だってよく分からないことが好きだってことを知る機会が必要で、それを知ると、誰か別の他者のことを奥行きを持って見られるようになる。すると、しゃべる会話も変わるし、徐々に相手との関係性も編み直されてゆく。そういうアクションって本当に謎だし一見地味なんだけれども、謎ゆえに他の面がふわっと出てきて、コミニュケーションが変わってくる。それが面白くて今の活動を続けています。

本質的には、下神白の皆さんも同じです。皆さん、「被災者」と一言で括られがちだけれど、それぞれの固有の思い出やわけのわからないものを持っていて。プロジェクトを通じてそれが少しずつ表現することができればいいなと思っています。

いわきでチームを組むデザイナーの高木市之助さん(右)とアサダさん(左)

―この団地が完成した頃とは異なり、団地から自分の故郷へ戻る人たちもいます。残る人もいます。それぞれ別の決断をしながら、団地の住人の数も減ってきています。状況が刻々と変わる団地で、アサダさんは今後どのように関わりを持とうと考えていますか?

そうですね、この間も、富岡の方にCDを配りに行ったら、もうその方は富岡に戻る決心をされたそうです。だから、この団地の場合は、いずれこのコミュニティを閉じる日が来るということを考えなければならないかもしれません。そのうえで、皆さんに何を残せるかということを考えていけたらなという話をチーム内でもするようになりました。

どこに移り住んでも、ここに残っても、どんな選択をしても、集会所で過ごしたり、このラジオを聴いたりして、誰かに何かが残り、次の土地にいったときにも、それが残り続けるというか。その後につながるようなものが作れたらいいなと思うんです。だから、ラジオを作り続けたり、対話する中で、住民の皆さんの変化を見逃さないようにしないといけないと思います。1つひとつのプロセスを丁寧に記述したり、書き残していくことも、今後取り組むべき課題だと思っています。

もちろん、ここを去っていく人たちの心の中に残っている音楽をインタビューするとか、そういう具体的な次元の行動も必要かもしれませんが、コミュニティが閉じられたり、次の場所にいったとしても機能するかもしれない、そういう何かを一緒に作っていけたらなと思います。コミュニティをみんなで盛り上げるというのとは別のベクトルというか、この団地のような離合集散にも価値があるんだと、離れてこそ機能するものもあるんだということを、今はまだ何かわからなけれど、この場所で探し出せたらと思います。

 

プロフィール アサダワタル
文化活動家・アーティスト。1979年大阪生まれ・東京在住。言葉と音楽を手がかりに、
全国各地のコミュニティでヘンテコかつきわめて日常生活に近い文化プロジェクトを実践し、文筆。
「表現による謎の世直し」をモットーに、人々の多様な面を交換しあえる風通しのよいコミュニティづくりに勤しんでいる。
『住み開き』(筑摩書房)、『コミュニティ難民のススメ』(木楽舎)、『表現のたね』(モクシュラ)など著書多数。
2016年より大阪市立大学都市研究プラザ特別研究員、博士(学術)。
また、グループワークとしてドラムを担当するサウンドプロジェクト「SjQ/SjQ++」では、
アルス・エレクトロニカ2013デジタル音楽部門準グランプリ受賞。

INFO

いわき市でアートや音楽イベントを企画する担い手たちといわき市が合同で、「潮目文化」をテーマにした新しい文化のまちづくりをスタートさせた。10月には、市民が中心となって「いわき潮目文化共創都市づくり推進実行委員会」を発足。3月末まで、さまざまな企画展示、ワークショップ、トークイベントなどを展開していくことになりました。

10月25日には、さっそく皮切り企画となる「いわき潮目劇場」の開催が決まったほか、いわき市内ですでに開催されているアート展「玄玄天」、「小名浜本町通り芸術祭」とのコラボ企画や、昨年まで開催されてきたセミナー「マナビバ」、対話シンポジウム「未来会議」から生まれた廿三夜講復活プロジェクトなど、順次開催予定となっています。

それに伴い、ウェブサイトもオープン。東京在住の美術家で、いわきでも作品展示などを行っているKOURYOUさんが担当したアートワークがステートメントページに掲載されています。今後、同ウェブサイトで情報が続々アップされていくとのこと。いわきのアートシーンに、大きな一歩が刻まれたようです。ぜひチェックしてみて下さい。

いわき潮目文化共創都市づくり推進実行委員会 ウェブサイト

 

いわき潮目劇場 オープニングイベント 開催概要

 

 

いわきとは「潮目のまち」である。そのような確信のもと、私たちは今年、さまざまな文化プログラムを推進します。それが「いわき潮目劇場」。そのオープニングイベントを、いわき駅南口のペデストリアンデッキを会場に開催させて頂くことになりました。

イベントは前後半の2部構成。前半の第1部では、実行委員より「いわき潮目劇場」の今年のプログラムを紹介します。いわきの若き文化の担い手たちが、どのような思いで企画や運営に関わっているのか、その思いをお聞きください。いわき総合図書館の夏井館長をゲストに、「潮目」をテーマにした講話も予定しています。

後半の第2部は、ペデストリアンデッキに複数の「こたつ」が登場。そのこたつに陣取り、いわきの文化の担い手たちがトークバトルを繰り広げます。俺たちのジモトのここがすごい。ここなら負けない。これがヤバい。ジモトにある慣れ親しんだ光景や、ジモトの「当たり前」を今一度掘り起こし、地域の財産とは何か、いわきの誇るべき文化とは何なのかをさぐり当てます。

 

いわき潮目劇場 オープニングイベント

開催日 :2017年10月25日(水)
時間:第1部 17:30~18:20 いわき潮目劇場 オープニングセッション
第2部 18:30~20:00 カルチャーショックトークバトル@潮目こたつカフェ
会場:いわき駅前南口広場(イベント広場)(ペデストリアンデッキ)
入場料:無料
出演:会田勝康、榊裕美、ユアサミズキ、髙木市之助、江尻浩二郎、小松理虔、早坂攝、霜村真康、夏井芳徳、and more
お問合せ:いわき潮目文化共創都市づくり推進実行委員会
事務局:いわき市文化スポーツ室文化振興課
TEL : 0246-22-7544)
E-mail : bunkashinko@city.iwaki.fukushima.jp
主催:いわき潮目文化共創都市づくり推進実行委員会、いわき市
雨天時:順延

 

EVENTSINFO

福島藝術計画 × Art Support Tohoku-Tokyo2017公式プログラム、「福島こども藝術計画(アートで広げる子ども未来プロジェクト)」がスタートいたします。舞台は奥会津に位置する柳津。イラストレーターの小池アミイゴさんを講師に迎え、まちあるきをしたり、ワークショップを開催したりと、さまざまなプログラムが予定されています。子ども向けのワークショップとなり、5回のワークショップのあとには、斎藤藤清美術館での成果展も予定しています。

豊かな大自然のなかで、子どもたちの未来や才能を拓くワークショップとなります。ぜひお気軽にご参加下さい。

 

 

福島こども藝術計画(アートで広げる子ども未来プロジェクト)
小池アミイゴの誰でも絵が描けるワークショップ わたしのすきな柳津

講師:小池アミイゴ
群馬県生まれ。会津若松市出身の長澤節主催のセツモードセミナーで絵と生き方を学ぶ。フリーのイラストレーターとして1988年から活動スタート。書籍や雑誌、広告等の仕事に加え、クラムボンのアートワークなど音楽家との仕事多数。2000年以降は大阪や福岡や沖縄を始め日本各地を巡り、地方発信のムーブメントをサポート。より小さな場所で唄を手渡すようなLIVEイベントや絵のワークショップを重ねる。

【ツアー+ワークショップ】

日程
第1回 只見線体験+柳津探検    平成29年11月11日(土)12:00~15:00
第2回 描いてみようワークショップ 平成29年11月13日(月)14:00~16:00
第3回 描いてみようワークショップ 平成29年11月15日(水)14:00~16:00
第4回 ワークショップ 平成30年1月20日(土)
第5回 ワークショップ 平成30年1月21日(日)
第1回の集合場所と第2回~第5回の会場:斎藤清美術館
第2回と第3回の集合場所と集合時間:やないづふれあい館 13:30

参加費 無料
定員  第1回のみ定員20人
申込  第1回のみ要申込(申込先:柳津町中央公民館)
対象  柳津町放課後子ども教室所属の児童
ワークショップは当日参加可(申込不要)

【関連企画】

●絵本「とうだい」原画展
会期:平成29年11月1日(水)~11月30日(木)
会場:斎藤清美術館 アートテラス
観覧料:無料

●アーティストトーク
日時:平成29年11月12日(日)13:30~14:30
会場:斎藤清美術館
小池アミイゴさんが、福島県いわき市で取材して描いた絵本『とうだい』について、斎藤清作品についてお話しします。風景を描くこと、すきなトコを描くことをお伝えします。
*企画展「The Style」のチケットが必要となります。

●絵本制作と原画展示(予定)
期間:平成30年2月予定
会場:斎藤清美術館
主催:福島県、東京都、アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)、特定非営利活動法人Wunder ground
共催:斎藤清美術館
協力:柳津町中央公民館
申込先:柳津町中央公民館(白井) Tel:0241-42-3511

 

INFO

手作り・低予算のD.I.Y.芸術祭を自称する「小名浜本町通り芸術祭」が、今年も盛りだくさんの手作り企画とともに開催されます。例年、町民手づくりの作品を町内各所に展示する町民芸術祭です。50周年を迎えたタウンモール・リスポが来年の閉館を発表し、さらに来年夏にはついにイオンモールいわき小名浜(仮称)がオープンするため、今年の芸術祭のテーマは、今一度小名浜の歩みを振り返るというもの。

今年2度開催した小名浜まち歩きイベント「KAZIRO PHOTO TOUR」と「学歩〜富ヶ浦」篇〜」から見えてきた小名浜の驚きポイントをもとに、実行委員メンバー独自のチョイスとセンスで作ったジオラマの展示や、小名浜の昔の写真を展示する「小名浜昔写真館」、ハンドメイドをはじめとした素敵なアイテムが揃うマルシェイベントなど、芸術祭関連企画が多数同時開催されます。とてもたくさんのプログラムがあるので、詳しくは「小名浜本町通り芸術祭」のウェブサイトをご覧下さい。

 

 

小名浜本町通り芸術祭2017

開催日時:10/8(日)、10/9(月祝)10:00~17:00
開催場所:タウンモール・リスポ、銀座商店街、汐風竹町ポケットパーク(9日のみ)
入場料金:無料
ウェブサイト:https://onahamahonchostartfes.amebaownd.com/posts/3026802

 

INFO

10月7日から、南相馬で「相馬野馬追」をテーマにしたワークショップが開催されます。ワークショップでは、オリジナルの旗・馬・ジョッキー(武者)をつくります。騎馬武者とつくりながら、南相馬の伝統文化、「相馬野馬追」について、学びましょう。また、みんながつくった騎馬武者で南相馬を駆け巡る動画をつくります。

当日、作った騎馬武者が登場する撮影をするほか、後日みなさんが作った騎馬武者をもってアーティストが南相馬市の様々な場所で撮影を行います。完成した動画は、インターネットで配信され、南相馬と地場の生活文化を国内外へ発信することを目的としています。また、撮影後の騎馬武者は来年の植樹祭までの間、市内で展示されます。

 

 

【開催概要】
日 時:平成29年10月7日(土) 1回目 9時~12時 2回目 13時30分~16時30分
会 場:南相馬市博物館(〒975-0051 福島県南相馬市牛来出口194)
対 象:3歳〜  ※未就学児童は保護者同伴でお願いします。
定 員:各30名 ※定員となり次第、応募を締め切ります。
参加費:無 料
主 催:福島県 特定非営利活動法人Wunder ground
共 催:南相馬市立博物館
アーティスト:FRIDAY SCREEN

申込方法:「参加申込書」に必要事項を記入の上、faxまたはE-mailにてお申込みください。
Fax:0244-24-6933 またはWebフォーム http://friday-screen.com/minamisoma2017
応募期間 9月13日~
※お預かりしました個人情報は本事業の活動のご案内のみに使用し、第三者への提供、その他の目的には使用致しません。

お申込みお問合せ先:南相馬市博物館 〒975-0051 福島県南相馬市牛来出口194
Tel 0244-23-6421 (問い合わせ時間 9:00~17:00)/Fax 0244-24-6933
Mail hakubutsukan@city.minamisoma.lg.jp

アートによる新生ふくしま交流事業「アートで広げるみんなの元気プロジェクト」

 

EVENTSINFO

福島藝術計画×ART SUPPORT TOHOKU-TOKYOでは、今年も県内の小中学校、高校等と連携した「学校連携共同ワークショップ」を展開していくことになりました。この事業は、アーティストを講師に招き、各学校で児童・生徒対象のワークショップを開催する事業です。招いたアーティストが学校に出向いて児童・生徒と交流しながら創作活動を楽しみます。日程と内容の詳細は、開催校の先生とアーティストが相談して決定します。

今年のアーティストは、伊達市出身のデザイナーでコラージュ作家の佐藤洋美さん。さらに、三春町デコ屋敷の工芸家、本家大黒屋21代当主の橋本彰一さんの2人。佐藤さんは、コラージュのワークショップ「紙で絵地図を作ろう」。橋本さんは張り子のワークショップ「デコって、張りこる〜!!」を展開して頂きます。福島藝術計画では、このワークショップを企画する幼稚園、小中学校、高等学校を募集しています。詳しくは募集要項をご覧下さい。

各ワークショップ、定員になり次第終了となります。お申し込みはお早めに。

【募集要項】
対象:福島県内の幼・小・中・高等学校
開催日時:2017年9月~12月(1ワークショップを2~3 回程度にわけての開催も可能です(応相談)。
開催場所:各開催校
経費:応相談(基本的には無料です。)
申込み期間:7月20日(木)より随時受付(10月末まで)※各ワークショップ、定員になり次第終了
事前打ち合わせ:夏季休業期間や休日に美術館で事前打合わせを行う予定です。お申込みの際は、ご希望のワークショップをお選び頂き下記の必要事項の内容とと
もに、ご連絡ください。
○電話:024-531-5511(学校連携共同ワークショップ係)
○FAX:024-531-0447(学校連携共同ワークショップ係)
○ネット:当館ホームページ☞教育普及☞学校との連携
必要事項:①お名前 ②学校名 ③学年 ④参加人数 ⑤参加形態(クラス・部活動・学年など)⑥連絡先(住所・電話番号)⑦希望するワークショップ名
お問い合わせ:福島県立美術館 電話TEL: 024-531-5511(学校連携共同ワークショップ係)
その他:お申込み頂いた後、担当より必ず確認のご連絡をいたしております。
※FAXによるお申込みの際は、確実に送信出来ているかをご確認ください。
※お申込み頂いたお名前や連絡先等の個人情報は、本事業の目的以外には使用いたしません。

 

【ワークショップ紹介と作家プロフィール】
紙で絵地図を作ろう
みなさんの暮らす町には、何がありますか? 山や海が見える? かわいい草花が咲いている? どんなお店がある?お家の屋根は何色だろう? 近所のお店でもらう包装紙や、家にある紙を集めて、紙を切ったり、貼ったり、やぶいたり、紙の持つ表情を楽しみながら自分たちの町の地図をつくりましょう! 見慣れた毎日の風景も、いつもより少し注目して観察してみると新しい発見があるかもしれません。自分たちの町のワクワクする風景が目の前に広がって、昨日よりももっと毎日が楽しくなりますように。
◉開   催  9 月以降に随時開催
◉受 入 校  幼・小・中・高あわせて5 校程度
◉人   数  一度につき最大40 名(それ以上の場合は、分けて、別な時間、別な日程で調整可能)
◉事前打合せ  三者(作家、先生、美術館スタッフ)で美術館にて
◉日   程  2~3日間の開催可能

作家:佐藤洋美(デザイナー/コラージュ作家)
1985年 伊達市出身。多摩美術大学 造形表現学部を卒業後、GRAPH入社。北川一成に師事。「捨てられない印刷物」づくりに携わる一方で「捨てられた印刷物」を収集し、コラージュ制作も続ける。現在キャッサバ コラージュデザイン代表。コラージュや印刷を駆使した、手触りのあるデザインを提案。いわきうふふ便(いわき )、ナラノハ(楢葉)、はじまりの美術館《絶望でもなく、希望でもなく》(猪苗代)等、県内でのデザイン多数。2014年 時計ブランド「Time Lag」を開始。

 

デコって、張りこる〜!! 〜不思議で楽しい張り子づくり〜
「張って子ができる」。一つの型に紙を張ることで次々に子が生まれる、という張り子の技法を生かして、色々なかたちの張り子作りに挑戦しよう! つくる張り子は、色も形もみんなそれぞれ。でも、みんなの張り子を組み合わせると、街になったり、森になったり、大きな動物になったりして? さあ!みんなでデコって、張りこる~!!
◉開   催  9 月以降に随時開催
◉受 入 校  幼・小・中・高あわせて5 校程度
◉人   数  一度につき最大20 名(それ以上の場合は、分けて、別な時間、別な日程で調整可能)
◉事前打合せ  三者(作家、先生、美術館スタッフ)で美術館にて
◉日   程  2~3日間の開催可能

作家:橋本彰一(工芸家/デコ屋敷本家大黒屋21代当主)
郡山市出身。1997年~2003年 福島県立高校で美術教師、2003年 家業(張り子作り)に戻り修行、2008年 株式会社デコ屋敷大黒屋を設立、代表取締役就任、2010年 デコ屋敷本家大黒屋21代当主、2012 年 REVALUE NIPPON PROJECT参加、2015 年 ほくほく東北展(はじまりの美術館)

 

INFO

昨年、二本松市で開催された福島ビエンナーレ。そこで生まれた「重陽の芸術祭」という企画が、今年も二本松を中心に開催されます。「重陽」とは、日本酒に菊を浮かべて不老長寿を願う節句を指し、二本松城(霞ケ城)は全国一の規模をほこる菊人形祭が開催されており、菊は古来より薬草としても用いられ、延寿の力があるとされてきました。菊を眺めながら宴を催し、菊を用いて厄祓いや長寿祈願をする「重陽の節句」は、五節供の中で最も重要な日でした。その日に合わせて開催されるのが、この重陽の芸術祭です。

主な参加アーティストは、オノ・ヨーコ、清川あさみ、京極夏彦、小松美羽、月岡芳年、福井利佐、ヤノベケンジ、夢枕獏、ワタリドリ計画ら。古き良き伝統を残す二本松で、現代芸術の担い手たちは、どのような作品を見せてくれるのか。ぜひ会場に足を運んでお楽しみ下さい。

 

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アートフェスティバル「重陽の芸術祭」

【開催主旨】
「重陽の芸術祭」は、2016年から二本松市で開催されてきた現代アートの祭典です。最先端のアートを通して、地域の文化に触れる機会や,国際交流を活性化させる場を設けています。開催初日となる9月9日の「重陽」は、日本酒に菊を浮かべて不老長寿を願う節句です。二本松城(霞ケ城)は全国一の規模をほこる菊人形祭が開催されており、菊は古来より薬草としても用いられ、延寿の力があるとされてきました。菊は他の花に比べて花期も長く、日本の国花としても親しまれています。菊を眺めながら宴を催し、菊を用いて厄祓いや長寿祈願をする「重陽の節句」は,五節供の中で最も重要な日でした。

「重陽の芸術祭」では、菊と日本酒による「重陽」を主軸に、安達が原の「黒塚」の鬼婆伝説,永遠の愛を詠った「智恵子抄」に関連した現代アート(絵画,彫刻,工芸,インスタレーション、ダンスや詩のパフォーマンス、ビデオアート、アニメーション、映画)などを紹介するとともに、ワークショップやシンポジウムを開催します。

東日本大震災後、福島県は原子力発電所の事故によって、伝統的な文化が失われつつあります。地域の芸術活動の支援も少ない状況にあるでしょう。福島の伝統文化と東日本大震災後のFUKUSHIMA をキーワードに開催する「福島ビエンナーレ」は、創作活動、鑑賞活動、体験活動を通して、人々が幅広い「藝術」に触れ合い、集い、交流する機会を設け、地域文化を活性化させる一役を担うなかで、福島に芳醇な文化を実らせていきます。

【開催概要】
会期:2017年9月9日〜10月28日
会場:
二本松市会場:福島県立霞ヶ城公園 二本松城(霞ヶ城)、本丸跡、「二本松の菊人形」(主催:一般財団法人二本松菊栄会)、二本松市智恵子記念館 智恵子の生家、二本松市大山忠作美術館、天台宗真弓山 観世寺、二本松安達文化ホール、安達ヶ原ふるさと村、道の駅「安達」智恵子の里、岳温泉
福島市会場:福島大学

【展示】
9月9日~10月28日

・二本松城(霞ヶ城)本丸跡(郭内4丁目地内)※国指定史跡:オノ・ヨーコ、ヤノベケンジ
・福島県立霞ヶ城公園 「二本松の菊人形」/「百菊夜行」福島大学
・二本松市智恵子記念館・智恵子の生家 :高村光太郎,高村智恵子、清川あさみ
・ 安達ヶ原ふるさと村(9:00~17:00/会期中無休/入場無料):月岡芳年、手塚治虫、夢枕貘、岩根愛、小松美羽、福井利佐、浅尾芳宣(ガイナックス)、福島大学学生、Dillon Rapp、J.Pouwels、Alberto Giacometti、Ahmad Galal
・ 岳温泉:ワタリドリ計画(麻生知子,武内明子)
・福島大学:映画『黒塚』 制作:はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト
《KUROZUKA 黒と朱》2014年,主演:平山素子(舞踊家),高明
《KUROZUKA 黒と光》2015年,主演:大野慶人(舞踏家),古田晃司
《KUROZUKA 闇の光》2016年,主演:舘形比呂一(舞踊家)
《阿武隈川》和合亮一,嶺隼樹

【イベントスケジュール】
■ 展示 9月9日〜10月28日
■イベント 9月9日
重陽の乾杯 13:00〜二本松城(霞ヶ城)本丸跡
朗読音楽劇 「黒塚」 18:30〜 安達が原ふるさと村 農村生活館
原作・詞: 佐藤雅子、作曲・演出:三平典子
10月5日 18:00〜智恵子・レモン忌智恵子の生家:ダンスパフォーマンス(二瓶野枝)、朗読(大山采子)
10月15日  安達文化ホール シンポジウム「黒塚」(安達文化センター):パネリスト:夢枕獏,京極夏彦,東雅夫
10月28日  映画『黒塚』上映会 福島大学 学園祭会場
《KUROZUKA 黒と朱》2014年,主演:平山素子(舞踊家),高明
《KUROZUKA 黒と光》2015年,主演:大野慶人(舞踏家),古田晃司
《KUROZUKA 闇の光》2016年,主演:舘形比呂一(舞踊家)
《阿武隈川》和合亮一,嶺隼樹
■ワークショップ
9月10日:上川崎の和紙でつくる絵葉書:ワタリドリ計画
9月17,18日:上川崎の和紙でつくる切り絵:福井利佐

【実施体制】
主催:重陽の芸術祭 実行委員会
共催:二本松市/二本松市教育委員会/株式会社二本松市振興公社
はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト 安達ヶ原の鬼婆伝説「黒塚」
助成 平成28年度福島県地域創生総合事業
株式会社レーサム
後援:福島県/福島県教育委員会/福島市/福島市教育委員会/福島民報社/福島民友新聞社/朝日新聞福島総局/毎日新聞福島総局/読売新聞福島総局/河北新報社/福島リビング新聞社/福島中央新報社/NHK福島放送局/福島テレビ/福島中央テレビ/福島放送/テレビユー福島/ラジオ福島/ふくしまFM/福島コミュニティ放送FMポコ/株式会社ぶらっとWeb放送

【重陽の芸術祭実行委員会】
実行委員長:鈴木隆(㈱二本松市振興公社 ゼネラルマネージャー)
副実行委員長:安斎文彦(にほんまつ観光協会 会長)、太田 英晴(株式会社 大七酒造 代表取締役社長)、大山 采子(大山忠作美術館 運営協議会 特別顧問)
芸術監督(総合ディレクター):渡邊晃一(福島大学 教授/芸術による地域創造研究所 所長)

 

INFO

震災後の2012年から続けられている「はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト」の関連企画が郡山で開催されます。郡山女子大学と、安積歴史博物館の2カ所で、作家による作品展示、トークイベントやライブなどが予定されています。テーマは「文化芸術で伝える考える福島の今」。私たちが経験した震災と原発事故に、文化や芸術の担い手たちはいかにして対峙しようとしたのか。会場に展示された様々な作品や、関連トークイベントから感じ取って下さい。

展示では、写真家の岩根愛、同じく写真家の高杉記子、フードアーティストの中山晴奈、歌手で女優の玉井夕海が参加したワークショップの映像等を展示します。また、トークイベントでは、標葉せんだん太鼓保存会会長の横山久勝さんをゲストに、アーティストたちが文化保存について語ります。また、安積歴史博物館では、「被災地のあなたへ―今、郡山で話す福島」をテーマに、ラッパーの狐火と、華道家の片桐功敦が対話。福島にまつわる芸術、表現活動について考える、大変有益な場になりそうです。

ぜひふるってご参加下さい。

 

【郡山女子大学会場】

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【安積歴史博物館会場】

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はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト2017
企画展「芸術文化で伝える考える 福島の今、未来 in KORIYAMA

【開催主旨】
はま・なか・あいづ文化連携プロジェクトは、2012年から福島県立博物館が福島県内の文化施設、大学、NPO等と行っているアートプロジェクトです。福島県の文化や自然の豊かさの再発見と、東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所事故以降に福島がおかれた状況を芸術文化的アプローチによる共有・発信し、地域再生・地域創生とつなげることを目的としています。その活動成果を通して福島の課題を共有しようとする「はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト成果展」。今年度第1回目の成果展は郡山市内の2カ所で開催します。

郡山女子大学会場では巨大災害・事故を乗りこえていく文化の力をテーマとしました。震災と原発事故により多くの被害を受けながらも、祭礼を続け、あるいは復活させた人々。写真家の岩根愛さんは双葉町の標葉せんだん太鼓保存会のみなさんを、写真家の高杉記子さんは相馬野馬追の騎馬武者を追いかけました。はま・なか・あいづそれぞれの地域に応じた豊かな食文化をリサーチしたのはフードアーティストの中山晴奈さん。土地の生命そのもののような、いわき市でのアートワークショップを通じて生まれた子どもたちの作品もご覧頂き、土地に根ざした文化が持つ力を伝える作品を展示します。また、本展にあわせて郡山女子大との協働により実現した双葉町の盆踊り幟制作や、郡山女子大所蔵の飲食器の活用も展示でご紹介します。

安積歴史博物館会場では、福島の現実を見つめた二人の作家の作品を展示します。写真家の土田ヒロミさんは定点観測のように2011年以降の福島の風景の撮影を続けています。変容する風景はその意味を私たちに問いかけます。華道家の片桐功敦さんは2013・2014年度に本プロジェクトに参加。津波被災地を巡り、亡くなった命に手向ける花を活け写真に記録しました。この機会にぜひ多くの方にご覧いただき、文化の力と福島の未来をみなさんと考えるきっかけにできればと願っております。

【会場】
郡山女子大学建学記念講堂展示ロビー(〒963-8503 郡山市開成3丁目25-2)
安積歴史博物館ギャラリー(〒963-8851福島県郡山市開成5丁目25-63)

【企画展会期】
郡山女子大学:平成29年9月6日(水)~9月18日(月・祝)
安積歴史博物館:平成29年9月13日(水)~29日(金)※9月19日(火)、25日(月)は休館日

【観覧時間】
10:00~17:00(入場は16:30まで)

【入場料】
無料 ※安積歴史博物館の展示を観覧される場合は、別途入館料が必要

【主催】
郡山女子大学:はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト実行委員会(事務局:福島県立博物館)
郡山女子大学・郡山女子大学短期大学部
安積歴史博物館:はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト実行委員会(事務局:福島県立博物館)

【後援】
郡山市教育委員会

【展示作品】※展示作品は変更になる場合があります。
郡山女子大学
「Island in my mind,Futaba」【写真作品】作者:岩根愛(写真家)
「Fukushima Samurai」【写真作品】作者:高杉記子(写真家)
福島祝いの膳プロジェクト 作者:中山晴奈(フードアーティスト)
夢の学び舎―いわき学校プロジェクト
「好間土曜学校」【ワークショップ映像・制作作品】担当作家:中津川弘章(アーティスト)
「豊間ことばの学校」【ワークショップ映像】担当作家:玉井夕海(歌手・女優)

安積歴史博物館
「願う者は叶えられるか」【写真作品】作者:土田ヒロミ
「sacrifice」【写真作品】作者:片桐功敦(華道家)

【関連企画】
【トークイベント+標葉せんだん太鼓公演】
「文化でつなぐふるさと」
講師:岩根愛(写真家)、横山久勝(標葉せんだん太鼓保存会会長)、今泉春雄(同会副会長)
聞き手:塚本麻衣子(福島県立博物館副主任学芸員/はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト実行委員会事務局)
公演出演:標葉せんだん太鼓保存会のみなさん
会場:郡山女子大学建学記念講堂
日時:平成29年9月9日(土) 14:00~16:30  無料・申込不要

【トークイベント】
「福島祝いの膳 土地の恵み、人の知恵
講師:中山晴奈(フードアーティスト)、野澤謙治(郡山女子大学短期大学部文化学科教授)
聞き手:小林めぐみ(福島県立博物館主任学芸員/はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト実行委員会事務局)
会場:郡山女子大学建学記念講堂展示ロビー
日時:平成29年9月17日(日) 14:00~15:30  無料・申込不要

【トークイベント+ライブ】
「被災地のあなたへ―今、郡山で話す福島」
講師:片桐功敦(華道家)、狐火(歌手)
聞き手:川延安直(福島県立博物館専門学芸員/はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト実行委員会事務局)
会場:安積歴史博物館ギャラリー
日時:平成29年9月18日(月・祝)13:30~15:30  無料・申込不要

【ギャラリートーク】
講師:岩根愛(写真家)、福島県立博物館学芸員)
会場:郡山女子大学建学記念講堂展示ロビー
日時:平成29年9月9日(土)13:00~14:00

はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト詳細はこちら→http://hamanakaaizu.jp/